贄の街 11

 男たちは、ペニスからヨダレを滴らせ、軽々と瑞恵を担いでベッドから下りた。

「や、やめてッ」

 どんなに身もだえても、筋骨隆々の腕は、瑞恵の胴体と四肢をつかんで離さない。

 彼らの身長の倍はある瑞恵を、楽々と拘束台の上に寝かせた。いくつもの手が、きゅっと巻き付けられた湯文字を緩め、男たちはランランと目を輝かせ、はぎ取っていく。

「ねえ、やめさせてください! お願い!」

 三人はそれぞれ、あらがう瑞恵を片手で押さえつけ、着ているものをむしり取っていった。たったひとりでも、しかも片手で、簡単に動きを封じることができる。瑞恵との力の差は歴然である。

 とうとう、純白のパンティに包まれた、豊満な下半身を暴き出してしまった。男たちは動きを止め、ムッチリとした太ももに、しばし見とれる。池村も呼吸をするのを忘れるくらい、瑞恵の下半身は官能的だった。臀部を包むパンティは、はち切れそうだ。

 男たちの顔が、ゆでダコのように赤くなる。ヒクつくペニスから滴る体液には、白濁が混じっていた。射精を我慢しているかのようだ。

 三人は一斉に動いた。瑞恵が、一瞬の隙を突いて、拘束台から逃げようとしたからである。小松田は我関せず、口元に笑みを浮かべているだけだ。

 一人は脚に抱きつき、残りは瑞恵の両手を押さえ込む。バンザイの形にさせ、それぞれの手首を、拘束台に付いている革製のような黒いバンドで固定してしまった。男たちは手際がいい。

 これで瑞恵はもう動けない。

 その間に、脚を抱えていた男が、尻の方からパンティに手をかけて、一気に引き下ろした。黒のデルタ地帯があらわになる。腕の拘束を終えた男たちは、急いで瑞恵の下半身に移動する。

 その部分に、三つの後頭部が重なり合う。六個の手が陰毛をなで上げると、瑞恵が悲鳴をあげた。男たちはバタつかせる瑞恵の脚を慌てて押さえつけた。

「この人たちに見られたくないッ、いや、いやッ」

 ひときわ甲高い悲鳴がこだまする。分娩台のように股を開いてのせる膝置きに、瑞恵の両脚をのせて、足首と膝を拘束してしまう。そこにも黒革のバンドが付いている。どこまでも女性を辱めるようにできている。この拘束台で何人の人妻が啼いたのだろう。池村はアパートの隣に住んでいた、姿勢の良い奥さんを思い、首を振った。そして、妻の杏子を思い、ゾッとする。

「見ないで……見ないでください」

 瑞恵の悲鳴には、諦念が含まれていた。

 台全体が、頭の方向に倒されていく。女性を陵辱するために作られた拘束台は、台が動くだけではなく、脚を乗せてある膝置きも伸縮する。女性をどんなポーズにもできるようになっている。男たちは瑞恵の両足を押していき、ローマ字のMの形にしていく。

 拘束台を斜めにしたのは、瑞恵の腰の位置が、立っている男たちの、ちょうど目の前にくるようにするためである。見やすく、かつ、嬲りやすい形がこれなのだ。

 膝が脇腹まで押しつけられていく。苦しげな体勢だが、脚はグニャリと曲がる。瑞恵の体が柔らかいことを知ってか知らずか、男たちは股関節を強引に折り曲げていった。秘部は余すことなく、晒されてしまった。我先へとスキンヘッドがそこに重なり合った。

 瑞恵の若い頃は知る由もないが、一番魅力があるのは今に違いない。たわわに実った果実をもぎ、成熟させ手のひらにのせるだけで果汁が溢れ、濃厚な香りを漂わせる果肉のごとく爛熟した肉体。それを鬼畜らが種も残さず貪り喰らうのだ。

 男らの後頭部で見えなかった花園が、モニターに大写しになった。池村の胸の鼓動が激しくなる。無残な体位にされた瑞恵が写っていた。

 内部の果肉色まで見せ、ぱっくり開いた花びらは濡れそぼっているようにも見える。陰唇は墨で着色したように薄黒い。厚めの陰唇がヌラヌラと光っている。その外郭を短い陰毛が取り巻いている。赤みを帯びた内部を覗かせる様相は、昆虫をおびき寄せて喰らう肉食植物のようだ。これを使いこなした性器というのだろうか。

 色白のせいで、その下にある茶褐色の菊門がより濃く映る。太めの皺のまわりにも細かな毛がびっりし生え渡っている。このなまめかしい菊門が最初のターゲットであった。

 二人の男は、瑞恵の秘部に顔を寄せ、スンスンと鼻を鳴らしている。一人は脱がしたパンティを裏返し、その部分に鼻を押しつけ、目を潤ませていた。

 においを嗅いでいた二人がうなずき合い、一人が手を伸ばして、菊門のシワをそっと伸ばした。

「ヒッ」

 短い指で円を描くように、ふっくらした周囲をなぞった。スッと爪の半分ほど差し入れ、ユルユルと円を縮めながら、深く差し込んでいった。

「か、堪忍して……はうッ……」

 腰をブルッと震わせ、喉を鳴らした。豊満な筋肉が収縮する。

 手首をグルッと回転させて指を引き出した。直ちに三人の顔がその指先で近づく。表にしたり裏返したりする指先を、男たちは目を輝かせて観察したのである。非道な行為は瑞恵からも見えるはずだが、目を閉じて耐えている。まぶたが小刻みに震えていた。

 ボトルに入っている透明な液体を指に垂らし、再び挿入した。指先を根元まで潜り込ませ、手首をゆるりと回転させる。男の息づかいが荒い。興奮しているのだ。ため息を吐きながら、指を引き抜いては、液体をまぶし、ふたたび差し込んでいった。ア……ア……。指の動きに合わせ、瑞恵は甲高い声をあげた。

 二人目も同じだった。潤滑油を塗り込み、抜いた指先に顔を近づけ、においを嗅ぐような仕草で、うなずき合う。再びボトルの液体を指に垂らして、指を入れる。この繰り返しであった。

 菊門を痛めないよう潤滑油を使用するのだろうが、男たちの塗り込む作業は、愛撫以外のなにものでもない。瑞恵は目を閉じて耐えているが、呼吸は荒い。

 二人目の愛撫が終わると、パンティをつかんで離さない三人目の番だ。もう潤滑油の必要がないくらい、菊門からヨダレのように滴っているが、男はチューブを押して、潤滑剤を菊門に垂らし、指にも垂らし、ヌルヌルに濡らした指先を、目をランランと輝かせ、差し込んでいった。

「ヒィ……」

 奥の方を弄くっていたかと思うと、スッと指を引き、わずかに含ませただけで、円を描きながら括約筋を変形させいく。括約筋を四方向に引っ張るようにしながら、愛撫し始める。これが引き金となり、「も、もう許してッ」と、瑞恵が声を震わせた。

 男は浅い位置を愛撫し続けた。表面と括約筋のみである。二本の指を差し込んでは、楕円を描き、すぐに抜き、表面をヌルヌルと愛撫する。ウッ……ウッ……。無理に閉じている口から声が漏れる。他の男たちは、何度も唾を飲み込みながら、凝視している。瑞恵の腹筋の揺れが激しくなっていった。

 上腕二頭筋と上腕三頭筋を盛り上げ、二本の指をグッと突き込むような仕草に、瑞恵が腹をへこませて反応する。しかし、男は深く差し込まない。指先は第一関節までも入れないのだ。そのたびに、ハァ……ハァ……と瑞恵の荒い呼吸が聞こえる。まるで焦らすような愛撫であった。

 瑞恵の性器が雨上がりの花びらのように、光り始めた。ぱっくりと口を開けた花びらは匂い立つようだ。男たちは生唾を飲み込むように、その性器と菊門を交互に見比べていた。愛撫している男は、もっているパンティで、濡れた臀部をそっとぬぐった。

「この男、指人形が上手でしょう」

 小松田の声にハッとして、一人が思い出しように、瑞恵の足袋を脱がせると、足の指が縮こまっていた。男たちは小松田の声に過敏に反応する。小松田はまるで王のようだ。

 ようやく菊門から指が引かれると、瑞恵は大きく息を吐いた。全身が桃色に染まっていた。

 彼らはタオルを束に持ち、浣腸器を持ち、準備を調え始める。パンティを離さない男は、顔を近づけて、股間を凝視している。今にも吸い付きそうだ。

 よく見ると浣腸器の先端が、ガラス玉のように丸くなっている。大きさは小指の先くらい。ノズル自体はスッと細くなっているが、異様に長い。十センチ以上はあるのではないだろうか。かなり深い位置まで入る。

 見ているであろう客に見やすくするためか、残りの二人で瑞枝の太ももを抱きかかえ、巨尻をさらに突きださせる。男たちが立つちょうど目の前が尻の中心となる。三人とも、己が生み出した体液でペニスが光っていた。

 潤滑油を塗りたくった浣腸器の先端が宛がわれると、瑞恵はブルッと腰を震わせ、「やめて……」と、弱々しい声をあげた。男はそろりと丸い先端を含ませていった。

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